同窓会会長挨拶

鹿児島工業高等学校同窓会
会長 永里 和吉
(昭和45年工業化学科)

ごあいさつ

令和7年10月1日
同窓会長 永里和吉

 今年の夏は記録的な猛暑となり、残暑も厳しく、秋はまだまだ遠いようです。地球温暖化の影響からか、「日本は”四季”から”二季”の時代へ」といわれ、「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざも当てはまらなくなってきています。

 母校は今年で117周年、平成21年に屋内運動場を改築して以来、6階建て校舎や管理棟、実習棟・グランド整備などの全面改築が今年3月に完成しました。母校の教育環境も素晴らしく向上しています。これに伴い、今年から大運動会は校舎のある敷地内で実施され、シンボルの大煙突の前での大運動会は昭和39年以来となり、遡ること約60年ぶりに伊敷グランドから本校敷地内に帰ってくることになります。ぜひ新生した母校の姿と大運動会を皆さんの眼で確認に立ち寄ってみませんか。

 今年の同窓会総会行事は7月5日(土)開催しましたので報告いたします。
 13時から”亡師亡友を偲ぶ”慰霊祭を護国神社で執り行い、学校側から田中校長先生や現職先生方及び退職された先生方、また生徒会長やPTA会長、そして同窓会からは本部支部の方々がそろい亡き人を偲びました。その中で3名の名誉会員の言卜報がありました。本部の副会長を長年された中島博夫様、関西支部で支部長をされた永山光幸様、どんこ会で会長をされた上塘守様です。また日展会員兼審査員でした陶芸家の有山長佑様等も鬼籍に入られました。なお、有山様は母校体育館改築時に2mを超える自作の校章モニュメントを寄贈された方です。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 14時から同窓会総会は母校の会議室で行いました。決算・予算のほかに役員改選と名誉会員認定等が審議され承認されました。役員の改選では15年に間にわたり貢献された柳田博文副会長が退任され、後任にS54年インテリア科卒業の白濱由紀子さんが女性で初となる副会長に新任されました。また新たな名誉会員に、前関東支部の副支部長の福吉雅和さんが認定されました。
 18時から懇親会を城山ホテル鹿児島にて行いました。懇親会には総勢420名超の方が参加いただき、やっと人数的にはコロナ前に戻れた実感がありました。今回の特徴は昭和59年卒業の方々が約70名、還暦祝いを兼ねて参加いただいた点です。今回のことを受けて、来年以降も還暦+同窓会の流れを作っていきたいと思います。
 今年の懇親会は佐藤大助委員長のもと、平成15年卒業の方々が制約の多いなか苦労も多かったと思いますが、最高の企画・運営をしていただきました。感謝申し上げます。

 学校は、少子化や公立学校授業料無償化により公立離れが起きているなか、推薦入試の改善などにより、受験者増に取り組み、成果をあげています。また部活動でもソフトボール、柔道、弓道、ボクシングなどインターハイ出場決め、また硬式野球も甲子園まであと一歩のところまでいく活躍ぶりでした。
 その中でも特に昨年末の駅伝では、本校史上初かつ公立高校では2校目となる「都大路」出場ができました。この分野は私学が圧倒的に強くハードルが高い不可能な種目と思っていただけに、同窓会も大いに盛り上がりました。同窓会員の皆様方には、多額な寄付や現地応援等ご尽力いただき感謝申し上げます。この場をお借りし御礼申し上げます。

 最後に笑福亭鶴瓶さんが「出会いは偶然だが、縁(エン)は努力が必要。すなわち出会いを縁にするには努力が必要だ。」と話されていました。今年度も会報誌を発行し、同窓会員へ送付しました。この会報誌を通じて母校、会員同士の架け橋=縁(エン)になればと思っています。
 母校の繁栄と会員の皆様のご健勝・ご多幸を祈念申し上げ挨拶とします。